ちょっと変わった知人の話 後編
この話は以下の話の後編です。
最初、A君のことを書くかどうか物凄く迷ったというか、もっとネタっぽく書きたいと思ったんですが、書いてる途中から結構マジになってきてて、公開するのやめようかなと思ったんですが、せっかく書いたので後編に進めることにしました。
みなさんの勇気になるようなことがあれば嬉しく思うんですけどね、まぁ正直ぶっ飛びすぎてる部分があるので微妙かもしれません・・・そんな感じではあるんですが、進めていきたいと思います。
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※便宜上、A君が新卒で入った会社をZ社、1度目の転職で入社した会社をY社、2度目の転職で入社した会社をX社としますね。
A君はX社の面接の時、Y社の時にあった”上司の嘘”を正直に話をしたと言ってました。
髪の色を染めたことも、全部、馬鹿正直に話をして入社することになります。
んで、結局、X社でもよく似たことが起こり、それがきっかけで1年半で辞めることになります。
因みに、X社でも入社1年後には営業トップを取ったと言ってました。笑
黙って黙々とみんなの嫌がることをする人に、みんなの”シワ”を寄せるようなことはしちゃダメですよね。
A君はX社を辞める時、経営者に正々堂々と闘いを挑んだ模様で、”経営者は顔面神経痛になってた”と言ってました。
やりすぎはあかんよ・・・と注意はしましたが、まぁ聞いてないでしょうね。汗
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何でそんなすぐに営業トップが取れるんかな?と、兼ねてから不思議に思ってました。
飛び込みやテレアポなど、一般的な営業会社のしそうなことはしてて、みんな条件は同じだろう・・・と思うんですけどね・・・ということで、ある日飲みに言った時に聞いてみたんですよね。
そしたら、以下のようなことを言ってました。
A「営業トークとか振る舞いとか、それは俺にはできない。商品の良し悪しだけだと話にもならない。だけど、その時々のネタになる話をつくってくと、みんな話を聞いてくれてん。」
わい「ん?ネタって何?」
A「ん、そうやな。プログラムを憶えてプログラムでシステムをつくって、色んなデータを集めてそれをネタにした。」
わい「!?!?」
詳細はちょっと伏せさせていただくとして、何と、A君は、独学でプログラミングを憶えたらしく、ハード・ソフトともにシステムやソフトがつくれるようになってたんですね。
「いつやってたん?いつ頃できるようになったん?」と聞くと、「プログラムをやったのは仕事が終わって家に帰ってから4時前くらいまで。始めたのはY社に入社して半年くらいの頃で、始めて半年くらいでだいぶ憶えることができた。」だそうです。笑
最初に営業トップを取る直前くらいには、だいぶ形になるものがつくれるようになってて、いきなり営業成績を伸ばせた・・・ということでした。
A君、勉強はからっきしだったんですけどね。笑
彼は、こんなことも言ってました。
「家で勉強したのは初めてやで。笑」
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A君がプログラムを憶えようと思ったきっかけを聞いてみました。
わい「何でいきなりプログラムとかシステムなん?」
A「ん・・・。何でかな。株のチャート?とかかっこいいやん。ああいう画面を見せたら興味を持ってもらえると思ったから、それを自分でつくれるようにしてみた。」
わい「・・・。」
もう何と言っていいかわかりませんでした。
この話をした時、飲みながらだったんですが、話してたらA君はだんだんマジになってきてたので、この時、色々辛い思いをしたんじゃないかなぁ・・・という感じがしました。
目にうっすら涙を浮かべてた気がしたんですが、、、どうなんですかね。
A「Y社の時、入社して3ヶ月目(だったと思います)に営業ロープレ大会があってん。その時、おれ一番ポイントが低くてブービー賞とかでみんなにバカにされて大笑いされてんな。”頭の中まで筋肉でできてるんじゃないか?”って。その時はさすがに笑えんかったで・・・。頭にきたけど何も言えんかってん。んで、大笑いされてた時、ラグビーをしてた時の連中の顔が思い浮かんでんな。おれがバカにされてるということは、一緒にラグビーをやってた連中も同じように”仕事ができない体育会系”と思われてるんじゃないかな?そう思ったら、いてもたってもいられなくてな・・・。」
A君は、その日から土曜も日曜も祝日も全部会社に出社して、徹底的に資料作りや営業の練習をするようになったと言ってました。
因みに、その頃から、家に帰る時間は0時を回るようになっていたということでした。
毎日3時間はプログラムをすることを決めたということでしたが、深夜の1時から4時前まで・・・ということでした。
さすがに元ラガーマンはタフすね。汗
そして、嬉しそうに
「Y社では月初に前月の営業成績の発表があってん。おれ入社してから1年経った頃くらいに、いきなりおれの名前が呼ばれて、全員がざわざわしてたで。最初は3位だって、徐々に安定して遂に1位になってん。1位になった時、実は大口の取引先(誰もが聞いたことある企業)ができて、めちゃ大きな数字が取れてん。それ以来、誰もバカにしたような感じで笑ってこなくなったで。」
と言ってました。
この大口の取引先との取引が開通する時、会社の審査?とやらがあったようで、その時、色んなことが発覚することになった模様です。
これ以上のことはA君も知らないようですが、それ以来、上司や取締役は近づいてこなくなった・・・と言ってました。
ちょっと話が戻る感じではありますが、上司や取締役はA君に下手に近づかなくなったけど、嘘だけは続いてたんですね。
前編に出てきた”上司の嘘”が許せなかった・・・というのは、この流れもあったからだったんですね。
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そういえば、A君は家でプログラムを勉強したと言ってたけど、いつの間にパソコン買ったのかな?と疑問に思ったんで、聞いてみました。
わい「そうえいば、パソコンはどうしたん?もともと家にあったんや?」
A「いや、Y社に入社して半年くらいで購入した・・・購入してもらった。」
わい「???」
A「いや、おれ、パソコンのことはよく分からないから、(Y社の)総務に相談してん。”給料天引きでパソコン買って家に郵送してほしい”って。”給料で足りない分は後からもってきますので宜しくお願いします。”」
わい「!!!」
A「営業ロープレ大会後、2ヶ月くらいあれこれしてたけど、やっぱ家にパソコンがないと不便や・・・ということで総務に頼んでんな。」
時系列で追ってみると・・・
入社3ヶ月後に営業ロープレ大会
入社6ヶ月後にパソコンが自宅に到着
独学でプログラミングを開始
入社して12ヶ月後、そこそこのシステム・ソフトがつくれるようになり、営業成績3位。
入社して1年と数ヶ月後、遂に結構なシステム・ソフトをつくったと同時に、営業成績1位。
ということでした。
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X社に転職して、同じノリで営業をして、瞬く間に成果を出してたようでした。
この時には、さすがにもう鼻で笑われるということは一度もなかったようです。
これでようやく安心して仕事ができるかなぁと思ってた矢先、やはり同じような嘘が見え隠れし出したと言ってました。
なので、ほんとにすぐ(1年半ほどで)X社を辞めることになったようでした。
この時、次に転職するという選択肢はA君にはなかったようでした。
ということで、A君は遂に独立することになるんですが、これまた律儀な・・・というか、マメな性格・・・というべきなのか、Y社やX社とは全く関係のないシステム会社を立ち上げたんですね。
部下を引き連れることもなく、取引先を引き連れることもなく、全くのゼロからの独立・・・。
わい「愚問かもしれないけど、不安じゃなかった・・・?笑」
A「ん?全然やで。」
また別の酒の席だったんですが、この時は、色々楽しそうに語ってました。
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ここまで、A君は苦労の連続で来ているように見えるんですが、「おれ、何でも上手くいくクチで苦労知らずやな。」と言ってました。
やっぱり基本的にアホなようです。笑
そんなA君ですが、”どうにもならない壁を見た・・・”と遂に弱音?を吐き出すようになりました。
「独立して社長になった・・・はいいけど、社員の気持ちが分からない・・・。」と言ってました。
「どう言ったらいいか分からないけど、過干渉になりすぎず、放置にもならないように、丁寧にやってるつもりやけど・・・一向に頑張ろうという気配が感じられない・・・。汗」
A君の経験を考えると、(ぼくは聞いただけだけど、)現場の人はタフな人じゃないと厳しいかな?と感じています。
この先のことはもう神のみぞ知る・・・というところなので、今度会った時にまた改めて聞いてみようと思います。
きっと、楽しい話が聞けるんじゃないかな?と思っています。
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A君に関するお話は以上でございます。
ご静聴、ありがとうございました。
って違う違う。笑
いかがでしたでしょうか?
要所要所でアスペルガー特有のあれこれが見え隠れする感じがしています。
大人になっても子どもの頃のような純粋な正義感は変わらないようです。
また、一つのことに打ち込み始めると、瞬く間にそのことを自分のモノにするという特技があるようです。
A君は、感動する動画を見るのが趣味のようで、”疲れたなぁ”という時はいつも感動系の動画を見てるようです。
その他、名言というか、迷言というか、そういうのが山ほどあります。
前編と後編のページビュー数が多かったりするようでしたら、番外編としてA君にまつわるちょっとしたことを書き出してみたいと思います。
最後になりましたが。
この記事を書いた理由は、ネガティブな話が減ればなぁ・・・と思った次第なんですが・・・有名でもなんでもないブログ記事一つで世界が変われば苦労はしないですよね。笑
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まぁ結局自己満足な記事ではあるんですが・・・何かぼくもまだまだやれそうな気がしてきました。笑
やっほい!
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